映画

崖の上のポニョが意味不明でよく分からない?宮崎駿が伝えたいことや見どころ解説!

Pocket

崖の上のポニョは、宮崎駿監督が手がけるスタジオジブリ作品のアニメーション映画です。

5歳の少年そうすけと、人間になることが夢のポニョという魚の女の子の恋模様が見どころなのですよね!

しかし、宮崎駿の伝えたい事がよく分からない、意味不明という声が多く上がっているようです。

大ヒット作品、千と千尋の神隠し以来の宮崎駿監督作品だっただけに、ファンの期待が大きかった事も原因なのでしょうか?

今回の記事では、崖の上のポニョが意味不明でよく分からないのか?

宮崎駿監督が視聴者に伝えたいことや見どころについて解説していきます!

 

崖の上のポニョが意味不明でよく分からない?

崖の上のポニョは2008年7月に映画公開された、長編アニメーションジブリ作品。

5歳の少年・宗介(そうすけ)が、魚の女の子であるポニョを助けたことで、ポニョが人間である宗介に恋心を抱きます。

宗介と一緒に暮らしたいポニョは、海の世界を離れて人間界で過ごすように。

海の世界はポニョを連れ戻すため、宗介達が過ごしている街に大洪水を起こしてしまうのです。

果たして2人の運命はどうなるのでしょうか?

といった物語なのですが、映画を見た後の感想として、意味不明だったという声が多く上がっているようです。

崖の上のポニョが伝えたい事とは一体どんな内容なのでしょうか?

 

崖の上のポニョは「真実の愛の物語」?

崖の上のポニョには、グランマン・マーレという海の女神であるポニョの母が出てくるのですが、ポニョを人間にするための試練を宗介に与えます。

それは、ポニョの正体が人間ではなく半魚人だったとしても、宗介は変わらずにポニョの事を好きでいられるか?という質問。

宗介はその質問に対して

「うん、ぼくお魚のポニョも半魚人のポニョも人間のポニョもみんな好きだよ」

と変わらぬ愛を証明します。

めでたく試練は果たされ、魔力を失ったポニョは人間の女の子として、宗介と一緒に人間界で暮らしていくことに。

この結末から、崖の上のポニョは真実の愛の物語と考えられます。

5歳の少年の「好き」という一言で、愛を確かめられたというのも無理があるような気がしますが(笑)

色んな条件を考えずにポニョの存在を受け入れる宗介の純粋さが、評価されたのかもしれませんね。

 

ポニョのモデルは人魚姫と北欧神話?

ポニョのモデルはアンデルセンの人魚姫です。

金魚姫もタイトル候補の1つだったそう。

人魚姫は人間の王子を愛してしまったことで、尾ひれを両足に変えて陸に上がって来ます。

崖の上のポニョと違い、人魚姫の恋は実らないという悲しい結末。

この辺りポニョの強さと勢いは現代版人魚姫といったところでしょうか?

自ら愛を掴みに行く力強さが現代女性っぽいかもしれません(笑)

またポニョの本名は「ブリュンヒルデ」ですよね。

この名前は北欧神話に出てくるワルキューレと呼ばれる戦乙女の名前なのです。

ジークフリートという名の勇者との恋物語なので、実は北欧神話も元になっているのでは?と噂がありますね!

 

宮崎駿が伝えたいことや見どころ解説!

2008年7月19日に映画公開され、興行収入155億円を記録したヒット作品である崖の上のポニョ。

伝えたかった事がよく分からないと言われていますが、公式ホームページで宮崎駿からのコメントが掲載されています。

また、崖の上のポニョはCG無しで制作した為、完成までに要した期間は1年半。

それでは、崖の上のポニョで宮崎駿が伝えたいことや見どころについて解説していきます。

 

宮崎駿が伝えたいことは日常的な温もり?

宮崎駿氏の「崖の上のポニョ」パンフレットに掲載されたコメントを抜粋しました。

少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである。

現代は少子高齢化に始まり、家庭内問題や環境問題など、様々な課題がある「神経症と不安の時代」です。

宗介自身も、単身赴任でなかなか家に帰って来れない父を持つ、共働きのひとりっ子として描かれていますが、まさに現代の核家族を表していますね!

しかし宗介は、家族を想う父を尊敬していたり、街の人々との触れ合いがあったりと、人の温かさに囲まれた暮らしをしています。

宮崎駿が崖の上のポニョを通して伝えたかったことは、ネガティブに捉えられている現代社会の中にある日常的な人の温もりなのではないでしょうか?

 

ポニョの見どころはCG無しの全セル画制作!

崖の上のポニョは宮崎駿作品最高となる、17万枚のセル画で制作されました。

CGを一切使用しない為、70人のスタッフで完成までに1年半を要したそうです。

もちろんポニョ前作の「千と千尋の神隠し」では、CGがふんだんに使われており、ジブリがCGを使えないということではありません。

十分技術を持っていながら、あえてアニメ制作の主流であるCGをやめ、セル画にこだわって制作したのです!

キャラクターだけでなく、止まっている背景も全て手書きでの制作。

「草が揺れるだけじゃなくて、地面だって波打つ。世界は生き物だと思う。」

と宮崎駿は語ります。

宗介が見ている、5歳の子の理屈ではない直感的な世界観を描いたそう。

崖の上のポニョの舞台は海の上。

全て鉛筆書きで表現されている水や波の輪郭など、水の描写も見どころです。

 

まとめ

崖の上のポニョは、宮崎駿が伝えたいことが意味不明でよく分からないという評判たしかに存在します。

しかし、現代問題を設定としている所や手書きの制作など、見どころが沢山ある作品だと感じました!

5歳の子供にしか分からない見どころも、作中に散りばめられているのかも知れませんね。

1度では伝えたいことがよく分からなかった、設定が意味不明と感じた方も、この機会にぜひ新たな魅力を発見してみて下さい!

それでは『崖の上のポニョが意味不明でよく分からない?宮崎駿が伝えたいことや見どころ解説!』はここまで!

現在までに21本のアニメを公開しているジブリ作品。

ストーリーと一緒に、味のあるキャラクターや描写1つ1つにも、ぜひ注目してみて下さい♪