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魔女の宅急便で私は元気ですは最後のセリフ?ポスターのキャッチコピーは映画完成前に決まった?

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ジブリ映画から魔女の宅急便公開時のポスターに使用されている

「おちこんだりもしたけれど、私は元気です。」

というキャッチコピーは有名な言葉です。

しかし、実際のキキの最後のセリフと違うという話があり、このセリフが作中で出てくることはないってほんと?

その真相は、実は映画より先にキャッチコピーとポスターが完成したという制作秘話も気になるところ。

今回の記事では、魔女の宅急便の「私は元気です。」のキャッチコピーが、ポスターだけの言葉なのか?

実際に最後のセリフとして作中で使用されているのかを調べてみました♪

 

魔女の宅急便で私は元気ですはキャッチコピー?

魔女の宅急便公開時のポスターに使用されている「私はげんきです。」

というキャッチコピーは有名ですね。

このキャッチコピーは、ジブリ作品を数多く手がけている有名コピーライターの糸井重里(いといしげさと)さんが考えています。

では糸井さんが、どんなふうに魔女の宅急便のキャッチコピーを考えたのか解説していきましょう。

 

魔女の宅急便での公開時のポスターは糸井重里のキャッチコピー!

魔女の宅急便公開時のポスターに使用されているキャチコピーは「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」ですね。

物語の後半、ホウキで飛べなくなったり、相棒ジジと話せなくなったりと、魔女としてのスランプに落ち込んでいたキキ。

しかし、友人であるウルスラという絵描きの言葉にヒントを貰い、見事スランプを脱出してさらなる成長をする事が出来たのです。

この当時のキキの心境を、見事にキャッチコピーで表現している糸井さん。

まだ幼い13歳の女の子、魔女の宅急便のキキが魔法を失った悲しみと、苦悩を乗り越えてより成長する事ができた喜びが伝わってくる一文です。

 

魔女の宅急便|作品中でキキは「私は元気です」と言わない?

「おちこんだりもするけれど、私はげんきです。」の言葉に励まされ、頑張ろうと背中を押された方も多いことでしょう。

英語に訳すると

「I’m feeling down, but I’m fine.」

最後の文が I’m fine.となっていますね。

この一言から、色々あるけどキキは結果的に元気だという事が伝わってきて、負けずに自分も頑張ってみようという気にさせてくれる言葉です。

しかし魔女の宅急便の作中でキキは一言も「私は元気です。」とは言わないから驚き(笑)

この一言は、糸井重里さんが考えたオリジナルの一言なのです。

糸井さんがジブリ作品のキャッチコピーを制作する際、宮崎駿監督は魔女の宅急便について物語の全体像が完成する前に糸井さんにキャッチコピーの依頼をするんだそう。

依頼された時点では、物語の結末なんてわかりません。

もちろん監督も(笑)

ゴールが見えない中で修正を加えながら、キャッチコピーと作品が少しずつ一致していくんだとか。

「私は元気です。」

のキャッチコピーを考えている時も、キキの最後を知らない中で作っていたとは驚きですね。

最終的にひらがなを交えたキャッチコピーにする事で、幼いながらも見知らぬ町で頑張っているキキの姿を想像させてくれます。

キキに元気付けられていると思っていたので少し残念な気持ちになるのですが、糸井さんの才能溢れる言葉選びにまんまとやられた!と感じました。

 

魔女の宅急便で最後のセリフとポスターは言葉がちがう?

魔女の宅急便のエンドロール後に、多くの試練を乗り越えて成長したキキが、離れて暮らしている両親に手紙を宛てます。

その手紙の文面がキキの声で読み上げられるシーンが、魔女の宅急便のキャッチコピーの元に。

「私は元気です。」はこの手紙の内容をもとに考えられているのですが、魔女の宅急便作品中にキキは「私は元気です」と言いません。

では、このキャッチコピーの元となったキキの最後のセリフとは、一体どんな言葉だったのでしょうか?

 

魔女の宅急便でキキが書いた手紙の最後のセリフは?

魔女の宅急便でキキが書いた手紙の最後のセリフは、

「おちこんだりもしたけれど、私、この町が好きです。

町の人たちは、とても良くしてくれます。

それに、ステキな友達も…この前のお休みは…しました。」

お気付きでしょうか?

「私、この町が好きです」…?!

キャッチコピーと全然違いますね(笑)

でも不思議と、この町が好きという事は、なんやかんやあってもトータル的にいい思いして暮らせているという事だから…。

キキは元気なんだね!町の生活に満足しているんだね!じゃあ「キキは元気です。」じゃん!という発想になるから言葉ってスゴイ。

いや、スゴいのは糸井さんか。

このシーンは、キキの字で書かれた手紙が映し出され、両親に向けてキキが手紙を読み上げる名シーンとなっています。

「私、この町が好きです。」の一言は、キキがほんのりと笑顔を浮かべながら力強く前を向いて言っている様子がイメージ出来ます。

逞しくなったんだな、キキ。

 

魔女の宅急便|キキの手紙と最後のセリフを解説!

お父さん、お母さん、お元気ですか。

私もジジもとても元気です。

仕事の方もなんとか軌道に乗って、少し自信がついたみたい。

落ち込むこともあるけれど、私、この町が好きです。

これは、キキが離れた町に住んでいる両親に宛てた手紙の内容。

魔女の宅急便で、ある日キキは魔法が使えなくなり、空が飛べなくなってしまいます。

これって魔女には致命的な出来事ですよね。

しかしこの出来事を通してキキはより一層逞しくなったため、キキの成長に必要な「挫折」だったんだなという事が分かります。

壁を乗り越えたってやつ。

この町に修行に来なければ出会えなかった友達や出来事ですよね。

多くの経験を振り返って、最終的にこの町との出会いに感謝しているキキの様子が伝わってきます。

この喜びを、両親にも伝えたかったのでしょうね。

お父さん、お母さん。

私、成長したよ。

そうキキが伝えているように感じました。

 

魔女の宅急便|まとめ

今回の記事では、魔女の宅急便公開時ポスターのキャッチコピー、「おちこんだりもしたけれど、私は元気です。」の言葉がキキの最後のセリフと違うのかまとめてみました。

4月から新社会人が始まる方、現在社会人でスランプに陥っているという方にもぜひ「魔女の宅急便」を観て欲しいです♪

働くってなんだろう?

目の前の事に全力で取り組むってなんだろう?

そういう事を考えながら魔女の宅急便を見ると、キキの最後のセリフと「私は元気です」の意味が分かってくるのかもしれませんね。

キキと一緒にその答えを探してみませんか?

ぜひ魔女の宅急便公開時のポスターを見て、キャッチコピーと言葉の素晴らしさも考えてみて下さい♪

それでは『魔女の宅急便で私は元気ですは最後のセリフ?ポスターのキャッチコピーは映画完成前に決まった?』はここまで!

現在までに21本のアニメを公開しているジブリ作品。

ストーリーと一緒に、味のあるキャラクターの言葉1つ1つにもぜひ注目してみて下さい♪