今回は、アラジン【実写映画】猿のアブーは本物?CG技術?吹き替え声優についてもというテーマについてお話します。
2019年に制作、公開された実写版アラジン。
作中ではアニメの世界観をそのままに、実写ならでは演出も多数あることで高い評価を受けました。
主人公・アラジンの相棒の猿、アブーも活躍をしていましたが、本物の猿なのでしょうか?
あるいは、CGの技術を用いているのでしょうか?
今回は、実写映画の『アラジン』の猿、アブーの実態について深掘りをしていきます。
というわけで、アラジン【実写映画】猿のアブーは本物?CG技術?吹き替え声優についてもというテーマ!スタートです!
目次
アラジン【実写映画】猿のアブーは本物?CG技術?
猿のアブーは、『アラジン』の相棒でとても有名で高い人気のあるキャラクターとなっています。
当然アブーはアニメでも登場し、鳴き声やジェスチャーでのコミュケーションですが、阿吽の呼吸は実写でも健在でした。
まるで本物のような動きですが、実態はどうなのでしょうか。
結論からいうと、実写映画の「アラジン」ではCG技術により、アブーが演出がされています。
正確な名称だと「Computer Generated Imagery」(コンピューター ジェネレイテッド イマジェリー)、通称「CGI」という技術が用いられています。
映画では非常にリアルな動きのため、本物かと思いますが、実態はコンピュターの技術で作成をされています。
映画を見た者とすれば、「本物を使っています」といわれても違和感がないほど、自然な表情や動きでした。
アブーの種類
実写映画『アラジン』に登場するアブーは、「シロガオオマキザル」という種類をモデルにしています。
シロガオオマキザルはアマゾン盆地を中心に生息していて、体調33〜38cmm、体重1.5〜3kgほどの大きさです。
素早く動けるだけでなく、非常に知能も高いサルのようで、アブ〜にピッタリといえるでしょう。
ちなみにアラジンの舞台であるアグラバーは砂漠の上にある国とされ、インドのタージマハルのような建築物がみえることから、南アジアから西アジアにかけて存在する架空の国であることがわかります。
この時期には、まだスペイン帝国やポルトガルはまだ南米に渡っていないとみられるので、南米にいるはずのシロガオオマキザルが、なぜアグラバーにいるのかは不明となっています。
アラジン【実写映画】で使われたCGI技術とは?
「Computer Generated Imagery」(コンピューター ジェネレイテッド イマジェリー)、通称「CGI」は、アメリカや日本の映画でもかなりし使用されています。
2000年を過ぎたごろに本格的な導入が進み、数々の映画で用い得られになりました。
同じハリウッド映画ではハリーポッターやアバターでの導入が社会現象を巻き起こしました。
実写映画のアラジンでは、猿のアブー以外でもふんだんにCGI技術を用いて、世界観を演出していると推測されます。
猿のアブー以外にも、ラジャー(虎)やイアーゴ(オウム)など多数の動物が登場しますが、彼らたちもCGIになるでしょう。
さらにも、ウィル・スミスさんが演じたジーニーの各アクションについてもCGI技術が用いられており、これは大きな話題を集めました。
ジーニーの演出については大きくなったり、肌色が青かったり明らかに現実離れしており、事前に公表もされていましたね。
アブーに対する鑑賞者の感想は?
それでは、アブーに対する視聴者の反応はどのようなものがあったのでしょうか。
大手人気映画批評サイト映画.comでは、以下のような発言がされています。
アラジンがイケメンでよかったし、アブーもとっても可愛かった!原作とほぼおんなじ流れで観ていて安心感があった
ストーリーはほとんど忘れていたので一からストーリー、映像を楽しんだ。配役はどれもハマっていた!何度も危機を救うアブーにMVPをあげたい。
どうやらアブーについては大抵の観客からは高い評価があったみたいですね。
アラジン【実写映画】アブーが本物の猿でない理由は?
実写映画「アラジン」で、猿のアブーがCGi技術により演出されていることは、ご説明しました。
それでは、実際の猿を起用できない理由は何かあったのでしょうか。
これについては、下記3つの理由であると推測されます。
・本物の猿ではアブーの動きは不可能
・本物の猿では撮影時間に支障が出る?
・本物の猿では動物愛護団体からのクレームもある?
それでは各項目についてご説明しますので、最後までお楽しみください。
本物の猿ではアブーの動きは不可能
一つ目にして最大の理由は、今作でのアブーの動きは本物の猿では不可能だという点です。
こちらについては、本物だからCGにしたのか、CGだから現実離れしているのか、どちらかはわかりませんが、アニメではできるはずの、擬人化的な動きなどが、実写ではしにくいというのが現状であったりすることが理由であると推測できます。
映画の中では、屋上を走ったり、表情や声でアラジンとコミュケーションをとったりしています。
走らせるなどの動きについては指導すればできなくないですが、アラジンの世界独特にある、アラジン&アブーのコンビネーションまでは演出仕切れないでしょう。
他にも、本物の猿では細かい表情や仕草までは映画のクオリティまで高めることは困難と判断されたのだと思います。
本物の猿では撮影時間に支障が出る?
2つ目の理由は、本物の猿を起用する撮影時間が非常に長くなることがあげられます。
本物の猿を使うためには、1匹の猿にアブーの動きや仕草をところん仕込ませる必要があります。
もちろん、かなりハードな特訓になるため、それだけでも数ヶ月がかかってしまいます。
その間に怪我をしたり、病気になってしまったら、すぐに代役を・・・というわけに行かないため、制作側とすればリスクが大きいといわれています。。
また、本物の猿を使うと、その日の気分で出来・不出来の差が激しいため、日によってはNG連発で撮影が進まないという可能性があります。
オスカーのノミネートされたヒット映画「ブロークバック・マウンテン」では、羊が流れる水を飲むシーンでいうことを聞かずに撮影が進まず、結局はCGを使ったというエピソードというころもあります。
このように、本当の猿を使うと、撮影時間に支障がでてしまい使いにくいという本音があるのです。
本物の猿では動物愛護団体からのクレームもある?
最後にあげられるのは、動物愛護団体からのクレームという理由でしょう。
商業利用のために動物を使うな、という厳しい言葉が届く可能性が高く、特にディズニー映画は、世界的に展開されるため、このようなクレームは避けたいところです。
実際、映画「ジャングル・ブック」のジョン・ファヴロー監督は、実際の動物を不当に撮影・利用・搾取していないことが評価され、世界最大の動物愛護団体PETAから表彰されたほどです。
近年では、さらにその意見は強くあるので、やはり動物は使い憎いのかもしれません。
アラジン【実写映画】猿のアブーの吹き替え声優は?
実写映画「アラジン」でのアブーの声は、実際の猿の声を加工したものではないかと推測されます。
その時々のシーンにマッチした高さや声質を表現しているのでしょう。
ところがアニメ版では猿のアブーは声優が吹き替えをしているといわれています。
その声優というのが、なんとフランク・ウェルカーさんでした!
フランク・ウェルカーさんは、1946年生まれのアメリカ人声優です。
1967年にアニメ「スクービー・ドゥー」のフレッド役でデビューを果たし、以降は数々の作品に携わっています。
フランク・ウェルカーさんの代表作といえば、『超生命体トランスフォーマー』シリーズの悪役である破壊大帝メガトロンでしょう。
特に様々なシリーズ作品でメガトロンを演じているウェルカーさんですが、『トランスフォーマープライム』で演じた破壊大帝メガトロンの狂気・哀愁ある姿は、まさにウェルカーさんのベストアクトといえる演技でした。
その実力はアメリカでもトップクラスであり、第43回エミー賞のクリエイティブアート部門にて特別功労賞を受賞するほどです。
フランク・ウェルカーさんはお猿のジョージでもお馴染みの声優さんらしく、アブーの声優に抜擢されたのも頷けますね。お猿のジョージの収録中の動画を見つけたので貼っておきます。
当然ディズニーアニメでも多くのキャラを担当、ちなみにディズニーでは、メインのキャラクターの声優だけでなく、「〇〇の鳴き声」など細い演出でも起用されています。
アニメ映画のアラジンでは、本国アメリカの声優でアブーの声優を担当しただけでなく、日本語吹き替えもそのまま担当されています。
アラジン以外にもディズニー映画に携わっており、実際映画のアラジンでもサプライズで声優出演などされるといいですね。
フランク・ウェルカー 主な声優出演作品
・ライオン・キング(ムファサの鳴き声、シンバの鳴き声、ネズミ)
・パワーパフガールズ・ムービー(たんまりサル)
・101匹わんちゃん(アル、スティーブン)
・紅の豚(空族連合ボス)
・マダガスカル3(ソーニャ)
・となりのトトロ(トトロ、ネコバス)※ディズニー版
・トランスフォーマー/最後の騎士王(メガトロン)
まとめ
今回は、アラジン【実写映画】猿のアブーは本物?CG技術?吹き替え声優についてもというテーマについてお話しました。
今回分かったことをまとめると以下のようになります。
- 実写版アラジンのアブーは、実物ではなくCGで描かれた
- 実写版アラジンでは、ウィル・スミスのジーニーをCGで描いたことでも話題になった
- 実写版アラジンでは、「本物の猿ではアブーの動きは不可能」「本物の猿では撮影時間に支障が出る?」「本物の猿では動物愛護団体からのクレームもある?」といった理由から実際の猿を使用してアブーを撮影することができなかった
- 実写版アラジンでは担当していないが、アニメ版ではフランク・ウェルカーという声優が猿のアブーを担当していた
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。